もちくず倉庫

気になって調べたものをおくところ

お知らせ&本の食べ物「ボンボン」

お知らせ:

沼田女子高校生殺人事件の記事の公開を終了しました。

ご覧くださった方々ありがとうございました。

 

 

私の趣味の一つで、本に出てくる食べ物を実際に食べるというのがあります。

本にまとめようかと思ったのですが、写真はウェブのほうが見やすいと思ったので、ブログに載せようと思います。

 

去年久しぶりにアレクサンドル・デュマ・フィスの『椿姫』を読みました。

ストーリーはもちろん楽しんだのですが、干しぶどうのボンボンが出てくるところで無性にボンボンが食べたくなり、おとりよせしました。

六花亭のボンボン「六花のつゆ」です。

 

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花柄の缶を開けると、ワイン、ブランデー、うめ酒、ペパーミント、コアントローハスカップの6種類が並んでいます。

個人的ないちおしは梅酒です。

 

外国製のボンボンも買ってみました。イタリアのジェノヴァにある砂糖菓子・チョコレート菓子の老舗ピエトロ・ロマネンゴの「シュガーボンボン」です。

「カラー」といういろいろな色のものが入っているものと、ピンクの「ローズ」、白の「ミント」が売られていて、ローズもミントも大好きなので悩みましたが、いろいろな味が食べられる「カラー」を買いました。

 

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予想していたような外国菓子特有のクセはなく、おいしい砂糖菓子でした。

6色入っていて、青がアニス酒、ピンクがローズ、オレンジがオレンジキュラソーだと思うのですが、黄色・白・緑はよくわからず……

黄色はチェリーかな?と思いますが、味覚が雑なので自信はありません。

 

私はボンボンといえばウィスキーボンボンしか知らなかったのですが、『椿姫』のヒロイン・マルグリットが好きなのは干しぶどうのボンボン。

調べるとボンボンというのは広く一口菓子を指す名称で、フルーツやナッツなどいろいろな中身のボンボンがあるということがわかりました。

干しぶどうのボンボンはドラジェに近い感じのお菓子なのでしょうか。

日本で食べられるものだとレーズンチョコが近い……?

いつか食べてみたいです。

 

関係ないのですが、西長良成訳『椿姫』で主人公アルマンがマルグリットに買ってあげるボンボンの量が「五百グラム」なのがちょっと驚きです。多くない?

不気味な雰囲気が良い動画

しばらく更新できるか不明なのですが、あまり間があくとなんとなく気になるので、雰囲気がすきな動画をいくつかまとめまてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

Persephone Numbers Stationを初めて見たのは結構昔なのですが、今調べるとオンラインゲームの一環としてアップされたものだという解説が出てきてなるほどなと思いました。

ワイオミング事件の動画は、明らかに作りだろうなという感じがするけれど好きです。たまにBGMが聞きたくなっちゃう。オカルト・クロニクル様の記事によると、『サイレント・ヒル』の曲を加工したものみたいですね。『サイレント・ヒル』もめっちゃ好きでした。

okakuro.org

載せていないですが、有名な動画Blank Room Soupも結構好きです。考察している方の記事があったのでリンクします。

sumaapu0.hateblo.jp

【終了しました】11/25文学フリマ東京に出店します

11/25に行われた第二十七回文学フリマ東京に出店しました。

ブースに来てくださった方、本をご購入くださった方、ありがとうございました。

文学フリマには初めて参加しましたが、雰囲気もとても良く、面白い本がたくさんあり楽しかったです。

 

グラン・ギニョル座と狂気

1897年、パリのピガール地区にある劇場ができた。

猟奇的な恐怖演劇の上演で知られるグラン・ギニョル座Le Théâtre du Grand-Guignolである。

 

 

・グラン・ギニョル座の歴史

グラン・ギニョル座は1897年、オスカール・メテニエによって設立された。

席数は280席(資料によって異なる)の、小さな劇場だったようだ。

グラン・ギニョル座となった建物は、元は教会として作られたものを改修したもので、それまで画家のアトリエや小劇団の舞台として使われていた。

 

ギニョルというのは、リヨンの指人形劇で使われていた人形のことだ。ギニョル劇はイギリスの「パンチとジュディ」のような劇で、子どもに人気があったという。

グラン・ギニョルをそのまま訳すと「大きな人形」という意味になる。

平岡敦氏は、グラン・ギニョルとは「大人のギニョル芝居」という程度の意味だろうと書いている(『ロルドの恐怖劇場』平岡敦編訳 筑摩書房 2016)。

 

劇場を作ったのはメテニエだが、グラン・ギニョル座が最盛期を迎えたのは、2代目支配人マックス・モレーと第3代支配人カミーユ・ショワジーの時代であった。

自身も劇作家だったモレーは、メテニエも行っていた恐怖演劇にさらに力を入れ、観客の気分が悪くなるようなリアルで残虐な恐怖演劇を行い、グラン・ギニョル座を成功させた。

 

そしてモレーのもとで、「恐怖のプリンス」と異名をとった劇作家アンドレ・ド・ロルドが活躍を始める。

ロルドはフランス国立図書館で司書の仕事をしながら多くの作品をものにし、「グドロン博士とプリュム教授の療法」「電話口にて」など、生涯に150編以上の恐怖演劇を書いたという。

ロルドの戯曲は、「幻覚の実験室」を『グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇』(真野倫平編・訳 水声社 2010)で、「幻覚実験室」「最後の拷問」の2編を『怪奇文学大山脈Ⅲ』(荒俣宏編纂 東京創元社 2014)で読むことができる。

(「幻覚実験室」と「幻覚の実験室」は同じ作品。)

『怪奇文学大山脈Ⅲ』に収録されているロルドの「わたしは告発……されている」は自作への批判に対する弁明の文章で、彼の劇作におけるスタンスがわかって面白い。

彼は短編小説も書いており、『ロルドの恐怖劇場』(平岡敦編訳 筑摩書房 2016)で22編が翻訳されている。

グラン・ギニョルの恐怖芝居の多くがそうであったように、ロルドの小説には超常的な存在はほとんど出てこない。

狂気や死、肉体の欠損などの恐怖が主に扱われており、だいたい悲劇で終わる。

そんな『ロルドの恐怖劇場』は、面白いが体調の悪いときに読むと気が滅入りそうな一冊になっている。

 

ロルドのほか、有名なところでは怪奇小説作家モーリス・ルヴェルもグラン・ギニョル座の恐怖演劇の脚本を書いていた。

また『オペラ座の怪人』で知られるガストン・ルルーは「悪魔に会った男」という戯曲を提供している。

ルヴェル「闇の中の接吻」、ルルー「悪魔に会った男」も『グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇』に収録されている。

(「悪魔に会った男」は「悪魔を見た男」として『怪奇文学大山脈Ⅲ』にも訳出されている。)

 

モレー、ロルドのほか俳優のポール・ラティノーは演出方面で活躍し、凶器や血糊、生首などを使って観客を恐怖に陥れた。

こういった体制で作られた恐怖劇は観客に大きな衝撃を与え、「一九〇四年には「グラン・ギニョールを観るには、入場前に医者の診察が必要」と噂されるほどになった」という(『ホラー小説講義』p.65)。

 

第3代支配人カミーユ・ショワジーの時代には、グラン・ギニョル座で最も有名な女優ポーラ・マクサが舞台に立ち、「世界でいちばん殺された女」と呼ばれた。

彼女の当たり役「安宿の一夜」(シャルル・メレ)は『グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇』で読める。

彼女はグラン・ギニョル座で、少なくとも60通りの方法で一万回以上殺され、3000回以上強姦されたという。

またショワジーは劇団を海外に遠征させ、グラン・ギニョル劇の影響を世界に広める。

ショワジーが支配人だった第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の時代に、グラン・ギニョル座の人気は絶頂を迎えた。

 

第4代支配人ジャック・ジュヴァンの時代以降、グラン・ギニョル座の人気は陰りを見せ、映画の台頭や第2次世界大戦の戦禍により衰退、1962年にその歴史を閉じた。

現在でもグラン・ギニョル座の建物は残っているが、当時の面影はない。

今はInternational Visual Theatreという施設になっているようだ。

またグラン・ギニョル座はgrand-guignolesqueという言葉を残した。「恐ろしく猟奇的な」「スリラー劇風の」という意味だ。

 

 

・見世物としての狂気

個人的に興味深いと感じるのは、グラン・ギニョル座で上演された恐怖劇に精神病院や狂気を扱ったものが多くあるところだ。

このことはグラン・ギニョルについての資料でもよく言及されている。

 グラン=ギニョル劇で圧倒的なのは、医学的恐怖、とりわけ精神医学的な恐怖である。(中略)グラン=ギニョル劇における狂気は、ギリシア悲劇オレステスの狂気とも、シェークスピアリア王やオフェーリアの狂気とも、十九世紀のルチアやグレートヒェンの狂気とも異なる。それは、神話的・宗教的な意味を剥奪され、英雄的・劇的な性格を失った、病理学的な狂気である。それはわれわれの誰もが陥る可能性のある、崇高さや悲劇性を失った、それゆえに耐えがたくおぞましい狂気なのである。

――『グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇』p.250-251

 

上に引用した真野倫平氏の文章に、グラン・ギニョル劇における狂気のすべてが要約されていると思う。

私が面白いと感じるのは、我々人間が自分にも訪れるかもしれない狂気を恐れながら、同時にこらえがたい興味をいだいていることだ。

精神医療で知られるフランスのサルペトリエール病院では、精神病者の舞踏会が行われるときには多くの男女が見物にでかけていたという。

イギリスの精神病院ベドラム(ベスレム病院)は訪問者に開放されており、一種のショーのように見物に来る人が多くいた。

日本でも、過去には東京府巣鴨病院が一般見学者を受け入れており、天皇を自称していた葦原金次郎が人気を博していた。お金を払えば、彼の詔勅をもらったり記念写真を撮ったりできたというから驚きだ。

現代ではこのようなことはないが、たとえばホラー映画をとってみても『セッション9』『グレイヴ・エンカウンターズ』など精神病院を舞台にした作品は多い。

これらの事実は、人間の狂気に対する興味の証左ではないだろうか。 

こうした狂気の引力が、精神医学の発展を背景に書かれたグラン・ギニョル劇には顕著に現れている。

私のような人間にとって、それは自分の中に潜む狂気に触れさせてくれる存在であり、100年前に書かれたものであっても今なお力を失っていない。

 

  参考

『演劇百科大事典 2』 平凡社 1983

『怪奇文学大山脈 Ⅲ』 荒俣宏編纂 東京創元社 2014

『狂気』 ロイ・ポーター 田中裕介他訳 岩波書店 2006

『近代科学と芸術創造』 真野倫平編 行路社 2015

『グラン=ギニョル 恐怖の劇場』 フランソワ・リヴィエール、ガブリエル・ヴィトコップ 梁木靖弘訳 未来社 1989

『グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇』 真野倫平編・訳 水声社 2010

巻末の解説に、真野氏が開設したグラン・ギニョルについてのウェブサイト「極東グラン=ギニョル研究所」の案内があるのだが、この本を初めて読んだ2015年の時点でサイトは閲覧できなくなっていた。大変残念である。

小学館ロベール仏和大辞典』 小学館ロベール仏和大辞典編集委員会編集 小学館 1988

『女性と狂気 19世紀フランスの逸脱者たち』 ヤニス・クーパー著 和田ゆりえ・谷川多佳子訳 平凡社 1993

『脳病院をめぐる人びと 帝都・東京の精神病理を探索する』 近藤祐 彩流社 2013

『ホラー小説講義』 荒俣宏 角川書店 1999

『ロルドの恐怖劇場』 アンドレ・ド・ロルド 平岡敦編訳 筑摩書房 2016 

ベドラム – Wikipedia

Grand Guignol – Wikipedia

ジェイソン村 2 関東のジェイソン村

今回とりあげる相模湖ジェイソン村(神奈川県)とつくば市のジェイソン村(茨城県)は、インターネットで見た範囲だと、どちらも2001年頃にはすでにジェイソン村としてある程度の知名度を有していたようだ。

特に相模湖ジェイソン村については、2001年12月発行の『実話GON!ナックルズ』の記事に、近隣住民が「(相模湖ジェイソン村が)5年くらい前に雑誌に載った」と述べていたとあり、1990年代後半にはジェイソン村と呼ばれていたことが伺える。

このことから、これらのジェイソン村は前回とりあげた新潟ジェイソン村とは噂の誕生過程が違うように思われる。

 

 

・相模湖ジェイソン村

 

日本各地にあるとされるジェイソン村の中で、おそらく最もよく言及されているのが、神奈川県の相模湖付近にあるジェイソン村だ。

インターネット上の記事では、ここをジェイソン村の「元祖」と説明しているものもある。(全国心霊マップ

前述の『最恐心霊スポット 関東編』にただ「ジェイソン村」という名称で載っていること(つくば市のジェイソン村は「茨城のジェイソン村」として載っている)や、雑誌で取り上げられる頻度がいちばん高い(大宅壮一文庫雑誌記事索引で出てくるジェイソン村の記事は5件すべてがここについての記事)ことからも、ジェイソン村伝説の中心地であることが伺える。

 

相模湖ジェイソン村は、相模原市緑区(旧津久井郡相模湖町)にある。

7棟の廃墟から成っており、噂はものによって多少の違いがあるが、ある青年が村人たちを斧で惨殺したあと自殺したとされるところは共通している。

目を通した中でいちばん詳しかったのは、『実話GON!ナックルズ』2001年12月号に載っている記事「相模湖畔に存在した恐怖の村、ジェイソン村」(赤福すずか p.138-141)に紹介されていた噂で、「戦後すぐのころ、ヒロポン中毒の青年が村人を斧で惨殺し自分も命を絶った。生き残った幼女2人は発狂し精神病院にいる」というような内容のもの。

 

また7棟のうちの一つは廃ホテルだが、営業しているときに客から「蛇口をひねったら赤い水が出る」というクレームがあったが、原因が判明しなかったとされる。

ホテルの経営者がそこで首吊り自殺をしたという噂もある。

 

この7棟は実際には一つの集落というわけではなく、単に廃墟がまとまって残っているだけにすぎない。

ここをキャンプ場としている噂もあるが、キャンプ場でもない。

 

一応、朝日新聞、読売新聞のデータベースのほか神奈川県立図書館の新聞記事検索でも調べてみたが、その範囲ではこの周辺で集落の住人が一人の人間によって皆殺しにされたというような事件は見つからなかった。

ただ相模湖周辺ではたびたび死体遺棄や心中等の事件が起きており、そのことが恐ろしげなうわさ話を生む一つの要因となっているのかもしれない。

 

 

つくば市のジェイソン村

 

相模湖ジェイソン村に次ぐ頻度で名前が出てくるのが、茨城県つくば市のジェイソン村。

ここは、プレス機工場と「少女の館」「自殺の館」「画家の館」等と呼ばれる7軒の廃屋からなる廃墟だ。

「少女の館」では、以前女が夫と娘を殺した後自殺したという噂がある。

夜になると、少女の「お母さんやめて」という声が聞こえるという。

プレス機工場では、工員が事故で圧死したとされる。

また廃墟になったあとここは暴走族のたまり場になっており、ある時若い女性が暴走族にレイプされ殺された。

それ以来、ホッケーマスクをつけた女の霊が出るという。

 

暴行された女性とホッケーマスクがどう関係があるのかはネット上ではあまり語られていないが、書籍ではその理由が説明されているものがある。

 

・女性の身元をわからなくするため、犯人たちは彼女の顔にオイルをかけて火をつけた。その焼けただれた顔を隠すためにホッケーマスクをかぶっている。(『最恐心霊スポット 関東編』)

・暴行された女性の遺体のそばには、暴走族がかぶっていたらしきホッケーマスクが転がっていた。それ以来、ホッケーマスクをつけた女性の霊が目撃されるようになった。(『知られざる 怖い!怪奇村の話』)

 

他のジェイソン村は、一家や集落で皆殺し事件があったところが映画『13日の金曜日』と似ていることからジェイソン村と呼ばれているところが多い。

つくば市のジェイソン村はそれらと違い、出現する女性の霊がホッケーマスクをつけているところが『13日の金曜日』のジェイソンと共通しているとされる。

しかし、肝心の女性がマスクをつけている理由が、語られていなかったり噂によって違ったりと、何となくあやふやなのが興味深い。

「ジェイソン村」がいわくありげな廃墟に適当ないわれをつけるための装置にすぎないとしても、場所によってこのような違いが生まれる裏側には、何らかの理由が隠れているのではないかと思えて興味を惹かれる。

 

 

群馬県のジェイソン村?

 

新潟ジェイソン村の記事で引用した『日本現代怪異事典』には、群馬県にもジェイソン村があると書かれているが、その情報は全くと言って良いほど見つからなかった。

 

あるとき、怖い話を配信するツイキャス禍話」の過去の放送を聞いていたところ、ジェイソン村の話が出てくる回があった。

その中で、ジェイソン村伝説のルーツと思われる話として、『トイレに行けなくなる怖い話 あなたの隣の怖い話シリーズ』(二見書房 1998)に掲載されている体験談が紹介されていた。

早速この本を入手し、紹介されていた「「ジェイソン」のマスクをかぶった少女」(p.218-223)という話を確認した。

 

舞台は、東京から自動車で3時間ほど走ったところにある別荘地。体験談を投稿している男性は、そこに別荘を購入し、友人らと8人ででかけたという。

彼らは途中で立ち寄ったレストランで、別荘地で過去に起きた事件の話を聞く。

 

友達と遊びにきていた高校生の女の子が暴走族に襲われ、乱暴されたあげく、別荘の敷地内にある展望台から飛び降り自殺をした事件があったのだそうです。それ以来、地元の人たちの何人かが、夜になると歩きまわっている女の子の姿を目撃するようになったというのです。

――『トイレに行けなくなる怖い話 あなたの隣の怖い話シリーズ』p.219

 

その夜、別荘に着いた彼らは、林の中で肝試しを始める。

しかし、折返し地点の目印として木にかけてあった蛍光色で光るホッケーマスクが、見当たらなくなってしまった。

マスクを探していると、ホッケーマスクをかぶった女の子が現れこちらに向かってきて林の中へ走り去るということがあり、女性たちが怯えてしまう。

結局、彼らは別荘に泊まらず東京に戻ることにした。

自動車2台の間にバイク1台が入る格好で列になって道を走っていると、ホッケーマスクをつけた少女が飛び出してきてバイクに飛び乗り、後ろを走る車に顔を近づけてきたそうだ。

彼女のマスクの隙間からはおびただしい血が流れていたという。

 

この話は、引用した部分が群馬県のある心霊スポットの噂とかなり一致しているので、群馬の話ではないかと思う。

それはある貸し別荘にまつわる話で、そこがまだ建設予定地だったときに高校生の少女が不良グループに強姦され、逃げられないようアキレス腱を切られたというものだ。

強姦された少女は、近くにあった展望台から身を投げて自殺する。

(アキレス腱を切られていたのなら、展望台を登るのはかなり困難だったと思うが……。)

それ以来、その近辺には少女の霊が出るようなったという。

この話は割と有名なもので、テレビ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられたこともあるようだ。

またこの近くの道で、原付にのった女子高生が自動車と衝突して首がとれて死亡したことがあり、それ以来少女の首なしライダーの霊も出るとされる。

 

ただの怪談にしては複雑な内容なので、元になった事件があるのではないかと思い調べていたところだった。

今のところ、新聞のデータベースでは事件の報道は発見できていない。

 

件の別荘地は、群馬県では心霊スポットとしてそれなりに知られているが、ジェイソン村と呼ばれているのは見たことがなく、これが群馬県のジェイソン村かどうかはわからない。

しかし、つくば市のジェイソン村にまつわる女性の霊の話と似ているのが気になる。

つくばのジェイソン村にまつわるエピソードのルーツがここにあるとすれば、他のジェイソン村と異なる噂が流れていることにも納得できる。

 

 

参考

有栖川礼音「謎多き”ジェイソン村”」(『知られざる 怖い!怪奇村の話』 日本文芸社 2009 p.46-51)

『最恐心霊スポット 関東編』 心霊スポット研究会 幻冬舎 2003

『週間実話臨増』2012年8月11日 p.198-199

 

☆相模湖ジェイソン村

赤福すずか「相模湖畔に存在した恐怖の村、ジェイソン村」(『実話GON!ナックルズ』2001年12月 p.138-141)

実話ナックルズ臨増』2016年12月25日 p.25

週刊実話臨増』2012年8月11日 p.198-199

『別冊週刊実話』2001年6月4日 p.15-18

【神奈川県】神奈川ジェイソン村」(全国心霊マップ)

相模湖周辺物件」(となりの異次元空間)

ジェイソン村」(畏怖 心霊スポット)

血塗られた逸話が彩る 全国のジェイソン村」(激ヤバ地帯)

 

つくば市ジェイソン村

ジェイソン村」(畏怖 心霊スポット)

ジェイソン村」(きもだめし通信)

廃集落 茨城のジェイソン村」(廃墟伝説)

 

群馬県のジェイソン村?

『トイレに行けなくなる怖い話 あなたの隣の怖い話シリーズ』 二見書房 1998

魁!オカルト塾 第三回」(禍話)

群馬の恐怖心霊スポット (5ちゃんねる)

群馬県の心霊スポット教えてください。(5ちゃんねる)